グリーンサークル事件
グリーンサークル事件
全くフィクションだかノンフィクションだかわからなくなる、そんな感じの小説です。シリアの実業家が工場にやとった労働者が実はテロリストで、脅かされてその活動に巻き込まれてしまうというお話です。シリアという国で政治家にとりいってビジネスをすすめる主人公はテロリストを相手にしてもやはりしたたかです。こんなの相手に商売しなければならないなんて、中東で仕事してる日本のお父様がたご苦労様です。中東には関わりたくないなというのが実感だし、日本の政治家じゃ相手にされないだろう。
- エリック・アンブラー、藤倉 秀彦 訳
- 東京創元社
- 1134円
書評/ミステリ・サスペンス