「稼ぐ」仕組み

snmocha2006-05-01

「稼ぐ」仕組み
小川 進 (著)

単行本: 295 p ; サイズ(cm): 20
出版社: 日本経済新聞 ; ISBN: 4532310644 ; (2003/06/26)

内容(「BOOK」データベースより)
儲からないとされてきた業界で成長を遂げた卸の事例から、「逆境を成長の機会に変える」企業の論理が見えてきた。流通システムを根底から揺るがす「革新」に至るまでの道筋を実例から解き明かす。
内容(「MARC」データベースより)
やり方ひとつで利益は出る! 儲からないとされてきた業界で成長を遂げた卸の事例から、「逆境を成長の機会に変える」企業の論理が見えてきた。流通のシステムを根底から揺るがす「革新」に至るまでの道筋を実例から解明する。

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卸業界って必要なのかなという疑問があったが,やはり現在では難しい業界のようです.存在価値が揺らぎ出すとイノベーションできないと生き残れないわけです.そのイノベーションを達成して生き残った勝ち組がいろいろと紹介されています.


もっとも強いものや賢いものが生き残るのではなく,よりよく変化できたものが生き残る.

従来型の卸というのは商品を調達して小売店に納める.その売買差益で飯を食っている.こういう卸売業は全部つぶれるだろうというのが当社の考えです.ソコでは要するに機能が鍵になります.流通にはいろんな機能が必要です.的確に指定された時間通りに納品できる.一品も間違いないといった物流の機能.あるいは適切なデータベースを持っていて小売店にアドバイスができる.そういった小売り支援の機能.こういった機能を商売にしよう.それらを買ってもらった結果,商品がついて回っている.我々はそういうニュービジネスへの転換に挑戦しているのです.


いかに安く仕入れるかではない.いかに仕組みでコストを下げて,質の高い機能を得意先に提供できるか.これが鍵になる.

誰でも運に巡り会う機会は一生に一回や二回はある.だがそれをつかむだけの用意が無く,気が付かないで見逃してしまう.物事の本質を考える人の方が運をつかむ確率は高いと思う.しきたりや見栄,義理に汚染されている人は見えないんじゃないだろうか.

重要なのは,

  • 新規機能開発 
  • 情報流通 
  • コミュニケーション 
  • 既定領域の破壊


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