チェンジ・リーダーの条件―みずから変化をつくりだせ! (単行本)

snmocha2006-11-25

チェンジ・リーダーの条件―みずから変化をつくりだせ! (単行本)
P・F. ドラッカー (著), Peter F. Drucker (原著), 上田 惇生 (翻訳)

出版社/著者からの内容紹介
マネジメントの「なぜ」「何を」「いかに」を具体的に示す。いまほど、マネジメントの本質に立ち返ることが必要なときはない。
ドラッカーは「マネジメントは、理解されていない」と語る。情報をナレッジ(知識)へと高め、それを具体的な行動に結びつける総合的な行為を「マネジメント」と規定した、マネジメントの父・ドラッカー。その基本と本質を、初めての人にでも分かりやすく説いた、ドラッカーの入門にしてエッセンスが凝縮されている。まず、マネジメントとは何かが明解に説かれる。ドラッカーはマネジメントの役割を「組織の目的を果たすこと」「働く人を人間的存在として生かすこと」「社会的問題の解決に貢献すること」ととらえ、それぞれの方法を、ときに具体例を交えて明らかにしていく。ドラッカーの話の展開はシンプルで誰にでも分かりやすい。しかし、その話の内容はハッとさせられるものばかりだ。たとえば、「人のマネジメントの仕方は、いつも同じではない」。情報が高度化し、社会の変化のスピードが急激にスピードアップし、仕事が「知識労働」にシフトしている現在、マネジメントの常識も変わったのだ、とドラッカーは論ずる。ドラッカーゼネラル・モーターズGM)社の経営方針と組織構造の研究を依頼されたのを始めとして、アメリカ、日本の企業の分析を数多く手がけた経験から、具体的なケースを幅広く知っている。机上の理論でなく、なるほどと実感できる話が展開されるのは、この分厚いケースを基に展開しているからであろう。さらに、より現在われわれが直面する、情報、イノベーションといった課題に言及し、すぐにでも使える具体的な方法を提示してくれる。たとえば「すでに起こった未来をみつけ、その影響を見る」。GMの成功は自動車を発明したことによってもたらされたのではなく、瞬く間に国民の輸送手段になることを「見」て大量生産の体制を整えたことによるといった例が示される。携帯電話、インターネット……が瞬く間に一般化した事実を目の当たりに知っているだけに、説得力がある。経営学の巨人・ドラッカーの著書と聞くと「難解なのではないか」というイメージがあるが、本書はそんな読者のためにこそ編まれた1冊。世界のトップマネジメントが傾聴する深い知恵を、手軽に身につけられる。



内容(「BOOK」データベースより)
今日のような乱気流の時代にあっては、変化は常態である。変化はリスクに満ち、楽ではない。悪戦苦闘を強いられる。だが、この変化の先頭に立たないかぎり、企業、大学、病院のいずれにせよ、生き残ることはできない。急激な構造変化の時代にあっては、生き残れるのは、自ら変革の担い手、チェンジ・リーダーとなる者だけである。したがって、このチェンジ・リーダーとなることが、あらゆる組織にとって、21世紀の中心的な課題となる。チェンジ・リーダーとは、変化を機会としてとらえる者のことである。変化を求め、機会とすべき変化を識別し、それらの変化を意味あるものとする者である。