テロ後―世界はどう変わったか 岩波新書

テロ後―世界はどう変わったか 岩波新書

米英の対テロ戦略(日本も参加だけど)に反対する論調は複雑に、賛成派の議論はシンプル、という印象。この本はどちらかというと反対派の意見をまとめた感じだが。境界線(敵と味方、南と北、戦争とテロ、等々)が喪失した世界で戦争か対テロかと議論しても無理なのだろうが、この迷宮からぬけだすにはどうしたものか。アメリカ合衆国は制御できない子供を作ったフランケンシュタイン博士みたいなものか。