襲名披露という歌舞伎

暑い暑い大阪は暑い。
どういうわけだか歌舞伎見物へ。
大阪松竹座
演目は、松廼羽衣 俊寛 十一代目市川海老蔵襲名披露 口上与話情浮名横櫛。

松廼羽衣。初めて生で見る歌舞伎だったわけだが、ポピュラーな筋なので助かった。天女が衣替えして出てきて天に昇っていくところ、まあ特撮ってところでしょうか。あれは意外な「昇天」の仕方でした。謡と三味線等の和楽器の組み合わせ、そして演者の声と足踏みが調和していい雰囲気を作っていく。演者二人の動きの調和と微妙なずれもそれにあわさっていく感じが、たぶんいいのでしょう。これってミュージカル?っというふうにも思えたのでした。

俊寛 まあありがちな人情話かな。筋はなんとなく予想ついたが、それでも魅せたね。

口上 うーん、これが長かった。親戚一同からの祝辞を延々つづけられてもなあ。最後の「にらみ」は遠すぎてよくわからず。でも新年の邪気払いとしてやっていたっていうあたりに、歴史を感じます。

与話情浮名横櫛 これがなんとも。まあ海老蔵さんのお披露目なわけで、おーいお茶のネタもまあいいかとは思うけど、なぜかちょっと今ひとつ感があったなあ。おまけに2幕なわけだが、この2幕ってたぶん有名な2幕を選んだんだろうが、素人からするとわけわからない中途半端なところで終わるので参ります。

全体的には、予想外に楽しめた演劇でした。