行人

漱石全集、行人。

夏目漱石って、悩む人だね。ストーリーはどうでも良くて、結局自分の悩みを書いているだけ。人と人とは分かり合えないさ、って、軽く考えることができないと、こうなります。宗教に進むしかないけれど、それさえも傍観することしかできずに、ただ立ち止まり焦るだけ。そんな「兄」を弟や家族や友人の視点から描かれます。漱石自身を描いてるんだろうけど。こんなこと考えていたら、そりゃあ、胃も壊すよな。