御殿場事件


いわゆる「御殿場事件」。長野智子さんのレポートです。


事件の発端は、2001年9月16日。深夜に帰宅した、御殿場に住む一人の女子高校生が「10人の男子に強姦寸前の暴行を受けた」と、親に告白したことでした。

この少女の告発により、10人の男子中・高生が逮捕されます。取調べで、一度は犯行を自白した彼らは、その後次々と犯行を否認。

昨日、判決を受けた被告4人は、少年審判で「本当はやっていない」と、自白を翻して逆送起訴され、刑事裁判にかけられた少年たちでした。

この事件、謎だらけなんです。

犯行日の9月16日について、少年たちの両親が、告発した少女の携帯電話の通話記録を調べたところ、犯行時間に別の男性と通話していることが発覚

その男性によれば、なんと犯行時間に少女と会ってデートしていた、というではないですか!

すると、少女は一転、「実は16日に、彼と会っていたことが両親にバレないように嘘をつきました。本当に暴行を10人から受けたのは、一週間前の9日だったんです!」

と、なんと犯行日を変えちゃったんですね。

さらに、犯行日の変更!という、前代未聞の訴因変更を、裁判所が認めてしまいました。

ところが、さらに奇怪なことが

変更された犯行日、9日は、台風が近づいていて、犯行現場周辺の雨量計はのきなみ、1ミリ~3ミリの降雨量を記録してるのです。

なのに、公園の芝生に押し倒されて、乱暴された少女の記憶には「顔にかかった噴水かなにか、霧のようなもの」しかなく、衣服が濡れた覚えもない。

そして、少年たちは当日のアリバイも主張し、事件自体が架空のもの、と訴えた裁判で出た、昨日の判決は。。。。懲役2年の実刑判決。