獄中記

7a6f952a.jpgここんところ読書量はかなり減っています.
で,最近読んだ本はこの二冊です.

今日、ホームレスになった―13のサラリーマン転落人生 (単行本)

増田 明利 (著)
単行本: 172ページ
出版社: 新風舎 (2006/07)
ISBN-13: 978-4289005147
ASIN: 4289005144

内容(「BOOK」データベースより)
今やホームレスの40%は元サラリーマン―日本の格差社会が生んだ悲惨な現実がこれだ!!路上で暮らすかつての企業戦士たちを追ったルポルタージュ


地獄はあなたのすぐ横にあるってことです.サラリーマンにとっては会社を辞めるというのは,最後の手段なのだなと.判断が甘いと,ホームレスになるリスクが意外とあるようです.こわこわ.


獄中記 (単行本) 佐藤 優 (著)

単行本: 508ページ
出版社: 岩波書店 (2006/12)
ISBN-13: 978-4000228701
ASIN: 4000228706

内容(「BOOK」データベースより)
二〇〇二年五月一四日―。佐藤優は、背任・偽計業務妨害という微罪容疑で逮捕され、五一二日間、東京拘置所に勾留された。接見禁止のカフカ的不条理のなか、外交官としての死を受け入れ、神との対話を続けながら世捨て人にならず、人を恨まず、嫉妬せず、裏切らず、責任転嫁をせず、転向もせず、人間としての尊厳を保ちながら、国家公務員として国益の最大化をはかるにはいかにすべきか?この難題に哲学的ともいうべき問いによって取り組んだ六二冊の獄中ノートの精華。狭い煉獄での日常に精神の自由を実感しながら、敵を愛する精神とユーモアを失わずに、人間についての思索を紡いだ日記と、新しい同僚や友人に国家再生の道を綴った書簡から成る。憂国の士が綴った国家への復命書にして、現代の日本が生んだ類まれな記録文学


これはホント,カフカだね.国が事件を作って公判に持ち込む.そういえばテレビでやはり有罪になっていたね.同志社大神学部卒だとか.拘置所の中で読書と思索に明け暮れ,正常な精神状態を維持することができた著者,これからどんな言論を発表していくのか.