お別れは突然

中学高校時代は特に音楽を聞かなかった僕でも、坂本龍一と組んだいけないルージュマジックでその名前は知っていた。大学に入ってからどういうわけかロック系を聞き出して、RCもその中の一つだった。六本松にあったレンタル屋で借りたのはシングルマンとtears of clown。やさしい感じの曲ばかりのシングルマンと、怒りや性的メッセージを絡めたラブソングを含んだライブアルバムtears of clownのギャップに驚いた。その二つをR&B風の曲にのせたスタイルは他になく、大学時代に一番聞いたミュージシャンだった。

アルバムもライブビデオも全部買って、ライブも恒例の福岡市民会館のクリスマスツアーライブやカバーズの頃に久留米であったライブもいったものだった。タイマーズのライブは大学三年の時か。チケット手に入らず残念ながら行けず。メンバーが急に脱退してRCとしては最後になったライブは4年の時。それをきっかけになぜかほとんど聞かなくなったのでした。

就職してからCDもほとんど売り飛ばしてしまって、音楽自体あまり聞かなくなっていたんだけれど、また聞き出したのは15年近くたったこの2-3年。たまたまネットで清志郎のライブの様子を見て、相変わらずだねと懐かしくなり、ワンマンショーのライブDVDを買って、いやあすごいね、現役だね、かっこいいねええと、ひたすら見だしたのでした。

あーあ
清志郎
いってしまいました。

テレビでは再三復活祭の映像が流れています。今日は葬儀だそうです。しかし実感はわきません。

別に彼の歌がすべてすばらしいと言うわけではなく、苦手な曲もあるし、政治的メッセージの入った曲とかは好きではありません。反骨のロッカーという紹介のされかたが多いですが、ただ歌いたいことを歌っているだけ。その飄々としたスタイルがかっこいいなと。どんなに悪いことをしても周りに悪口を言われても、弱い自分だけれども、僕のことをわかってくれる君と一緒ならそれだけで幸せだよというメッセージは彼の歌の中に繰り返し出てくるメッセージで、そんな歌が一番好きなのでした。こんなの他のミュージシャンでは気持ち悪くて聞けないです。清志郎の声とスタイルだからこそ聞けるのかなと。

他のミュージシャンが亡くなってもこんな気持ちにはならないだろうね。




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