鴨川ホルモー

d0b71455.jpg鴨川ホルモー

人物像も大筋も予想外という感じがない典型的青春小説

京都の聞きなれた地名が懐かしい



そのまえにジェフリーディヴァーの小説なんて読んだせいか、日本の小説らしいというか、こじんまりした小説という印象が強い。映画と同じで日本の作品は海外の作品とは比べるのがつらい。だからといって日本の作品が悪いわけではない。ただ、ディテールに膨大な労力をかけないとリアルに見せることができないわけで、その点が力不足かと。

読んでいてスティーブンキングならどんな書き方(ストーリーはともかくとして)するのだろう、と思ってしまった。たぶん、鬼の姿形の描写、合戦の様子、京大チーム員の日常、他チーム員のドラマも含めて、ディテールを書き込むのだろうなと。