Zatoich

Zatoich 2003/09/20

Takeshi Kitano 作品をちゃんと最初から最後まで見たのは今回が初めてだった。これまではどちらかというとさけていたのだが、これは殺人シーンが怖いからだった。殺される数も多いし簡単に殺される。その手の映画は苦手だ。今回の座頭市も同じ。北野武演じる座頭市に次々斬り殺されていく。結局この人の作品はこの殺人シーンをどう評価するかできまってくるのだろう。ストーリーにしても撮影/編集にしてもとくに上手とも思えず、最後のタップダンスのところがよくテレビで見所としてあげられていたが、どうも個人的には不発だったし、結局どこを評価されて某映画賞で”監督賞”をとることができたのかわからない。で、楽しめたかというと、普段テレビで見ている芸人/役者さん達ばかりで、お笑いシーンも昔のひょうきん族をみていた人間からすると、わざわざ映画館の大画面でみてわらえるものでもなく(ほとんどオチが予想できてたし)、なかなか難しいところだった。なぜこの人の作品が特に海外で評価されるのかは考えてみる価値があるだろう。