ガロアの生涯
- 作者: デュピュイ,辻雄一
- 出版社/メーカー: 東京図書
- 発売日: 1972
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ガロアの生涯−神々の愛でし人
フランスの大数学者ガロアの伝記.
19世紀パリで二十歳という若さで決闘に倒れて亡くなった数学者の話です.世紀の発見をした論文を,当時の論文審査官達が二回にわたり無くしてしまい,正当な評価を受けることができません.自分の数学的な才能を人に認めさせるだけの説明能力と根気がないために,人に誤解を受けて損ばかりです.しかし数十年を経て,その理論を正当に評価され,19世紀最高の数学者の一人に数えられることになります.
数学の話は全くといっていいほど出てきません.それよりもフランス革命という社会の流れの中で反体制的な思想をもったこのガロア少年がどう生きたかが描かれています.フランス革命ファンの人にはお勧めですが,もう少し数学的な説明を入れてくれた方がよかったです.ガロアがどれだけすごい発見をしたのかがさっぱりわかりません.