いいたかないけど数学者なのだ

いいたかないけど数学者なのだ (生活人新書)

いいたかないけど数学者なのだ (生活人新書)

数学者の日常は面白い,確かにそうかもしれない.自分の周りの現象にたいして何でだろうと考え,数値化し理論化する.そんなあなたは数学者.
思考回路が違うということでしょうか.高校の頃にすでに大学レベルの専門書を勉強する,そんなことは東大の数学科にいく人はたいていやっているのでしょうか.ま,高校の頃そんなことをしようとしたけれど難しすぎて断念した覚えはありますが.

本書の半分を割いてあるのはS君のこと.著者の大学時代の友人の日記だ.若くして亡くなったのだろう.著者にとっては忘れることのできない大事な人物のようだ.しかしその読書ノートを公開してどうなるのやら.意図がよくわからない.それだけが本書の残念なところです.